夜中から、明日の行事を心配しながら寝床に付いた。
何度か目を覚ましながら、辺りが明るくなるのをうとうとしながら迎えた。
やはり心配していた、朝から、しとしとと続く雨。
「やはり、降っている。」
「どうなのかな?」
「やるのかな?」
「中止にならないかな~。」
期待通りには、とどかない雨の強さを、何となく感じている。
そして
運命の7時 町内放送は告げた。
「ピンポンポンポン
おはようございます。
朝から、雨が降っていますが、
予定通り行います。」
審判は、下された。
決行を告げるなんとも憂鬱になる町内放送だ。
そう、今日は、町内のため池の草払いなのである。
年に、2度。非農家の我が家も参加しなければならない行事。
草払い機に慣れていない、おっかなびっくりの作業なのである。
おまけに、雨。
合羽(かっぱ)を着ての、作業になる。
普段着用しない合羽を、探すのも一苦労。
ドタバタしながらの準備も揃い
いざ、決戦!
皆さん、雨の中黙々と作業。
チェーンソーみたいな音が、鳴り響く。
私も、負けじと慣れない草刈り機を左右にスライドして
冬の間、長く伸びた枯れ草を切って行く。
しかし、
気分は、グット!
作業が楽しいのである。
雨の中で、頑張っているんだと言う自己満足。
雨の中で、合羽を着て濡れながら作業している皆さんとの連帯感。
意外と、雨の中も苦にならず作業が出来た自己発見と
終えた後の、高揚感。
意外なところで、面白い発見をした日曜の作業でした。